2024年3月21日〜31日の11日間。
半年間準備をしてきた「ヒマラヤトレッキングツアー」のヒストリーをまとめたものです。
全てのストーリーを記すことはできませんが、参加してくれた子ども達の心に深く刻まれたあの時の記憶を呼び起こすための、
トリガーとなるように。
ハイライトとなった出来事をここに書き残します。
子ども達の人生に刻まれた大冒険を、ご覧ください。

ヒマラヤトレッキングツアー1日目。
緊張と楽しみな気持ちの中、子ども達は成田空港に集まりました。
初めて飛行機に乗る子、海外旅行が初めての子、そんな子もいる中でのツアーです。
保護者の皆さまの温かい言葉に背中を押され、ネパールに旅立ちました。

マレーシアでのトランジットを経て、
ネパールの首都カトマンズにあるトリブバン空港に到着。
この時には、日本時間の23時過ぎ。
空港で、プロ登山家の竹内さんと、トレッキングガイドのパサンのお出迎えを受け、ホッと一安心。
子ども達は疲れもありましたが、ネパール到着の安堵感の中、ホテル入りしました。

時差3時間15分で、朝もそこまで時差ボケなく子ども達は起床することができました。
まずはネパールでのモーニングを食べて、一服。
ホテル最上階にあるラウンジに行って、カトマンズ盆地を一望しました。
明日はこの雲の彼方にあるエベレスト街道へ。

この日は、世界遺産を中心としたカトマンズ周辺の観光をしました。
事前学習をしてきた子ども達でしたので、「あ、それ勉強したやつだ」と得意げな子も。
世界遺産スワヤンブナートと、世界遺産ダルバールスクエアの観光に。
現地シティガイドのマナンダさん(日本語をいっぱい学んださん)にガイドをしてもらいながら、
現地の文化に触れました。
写真は、旧王宮の警備をしている警察官とパシャリ。

ヒマラヤトレッキングツアー3日目。
この日は、カトマンズからルクラへ飛行機で飛ぶために、朝イチでトリブバン空港へ。
ここからは、トレッキングガイドのアムリットさんも合流して、トレッキングチームを編成し、山を目指します。
しかしながら、朝から天候不良。期待しつつも、空港で7時間ほど待機をしてヘリも予約をしたけど残念ながらフライトキャンセルに。
翌日のヘリに期待をして、この日はホテルに戻ります。

本当はルクラに行っているはずだったから、
新しい宿にチェックイン。くたびれてしまったけど、このあと外にココナッツを売るおじさんがやってきて、
みんなで買いに行ったら元気になりました。

翌日に向けて、景気をつけるため、この日は近くにある日本料理屋へ。
美味しい日本料理が提供されていて、なんだか日本食が恋しく。。
と思いきや、子ども達はネパール料理好きなようで、このあと日本食を食べることはありませんでした。

ヒマラヤトレッキングツアー3日目。
この日は朝イチのヘリフライトにかけて、再びトリブバン空港へ。
ヘリのファーストフライトをチャーターし、なんとかルクラ入りすることができました。
まさか、ここで初ヘリに乗るとは。そんな子ども達も多かったでしょう。
ただ、ネパールではヘリコプターはポピュラーだそうで、竹内さん曰く。
「飛行機をバスのように、ヘリをタクシーのように使うべし。」
その言葉の通り、ヘリに乗って現地入りしましたが、やはり飛行機のフライトもその後のヘリも天候不順で思うように飛ばず、
タイミングが悪ければエベレスト街道入りができませんでした。よかったです。


ルクラは2800mを超えているので、しばらく高度順応をして次の町、パクディンを目指します。
いよいよ、トレッキングのスタートです。

大きな問題なくパクディンに到着。
ゆっくりゆっくり、高山病にならないように歩くことができました。ここまでは順調!
パクディンでの1泊もみんな快適に泊まることができました。
宿の料理も、美味しいと食べることができています。
さあ、ここからは登りの行程。一気に1000mほど上がるので、高山病のリスクが高まります。
これまでのスキルと知識を活用して、ナムチェバザールを目指します。

大きな吊り橋を前にパシャリ!
ここの吊り橋は10階建てのビルくらいの高さがある吊り橋です。
子ども達は強風に煽られながらも、がんばって渡りました。
ここから一気に登り。ペースが早くならないように、ゆっくりと歩きます。

その後、ゆっくりと歩き、やっとの思いでナムチェバザール(3440m)に到着しました。
宿に入り、ほっと一息。休憩の時はいつもドゥッチャ(ミルクティー)が振る舞われます。
子ども達はそれを飲みながら、高山病にならないように気をつけます。
が、この写真を見てわかるように、顔が白っぽい子は高山病の初期症状が出始めています。
この日の夜、数名の子が高山病の初期症状が出て、体調が思わしくないタイミングがありました。
パルスオキシメーターという、血中酸素飽和度を計測する計器で酸素が入っているかを確認し、深呼吸をしながら過ごしました。

ヒマラヤトレッキングツアー6日目。
今日は快晴で、エベレストの眺望が期待できる中、トレッキングスタート。
宿の外に広がる景色も十分最高です。
下の写真の山は、コンデリ。

ナムチェバザールから歩くこと1時間。
富士山山頂の3770mの看板を超えて、シャンボチェの丘に到着!
ここまでくると、一気に眺望が抜けて、エベレスト方面まで景色が見渡せます。
子ども達に「ついたぞー!」と呼びかけるも、呆気に取られて、あまり歓声なく。。。
ただ、その先のエベレストビューホテルまで行くと、実感が湧いてきたのか、子ども達はいい顔を見せてくれました。
エベレスト、ローツェはしっかりとは見えなかったけど、それは君たちが大人になって、自分の力で見にきてください。
きっと、そう思ったはず。
とにかく、本当によく頑張った。

旅の終着点である、シャンボチェの丘を後にし、この日はなるべく標高を下げるべくモンジョまで移動。
ご家族の方に報告するために、インスタライブを実施しました。

ヒマラヤトレッキングツアー7日目。
高度が下がったこともあり、もう高山病の心配はなくなります。
ここからは、一気にルクラまで目指します。
途中休憩もしながらですが、ダラダラとした登りをいく少し大変な道のり。
でも、子ども達は道ゆく世界中のツーリストに「ハロー!ナマステ!」と声をかけていくので、
ナマステガールと言われ、世界にジャパンキッズの元気をお裾分けしてあげるのでした。

ルクラに着く頃には雨が降り出していましたが、子ども達は元気に到着!
いい顔してます!
今日はここ、ルクラでステイ。
空き時間にルクラ観光もして、ほっと一息です。

ヒマラヤトレッキング8日目。
今日はルクラからカトマンズに飛行機で移動をして、ゆっくり休息日の予定でしたが、この日も朝から天候不順。
宿でフライトを待ちながら、待機をしましたが、残念ながらフライトキャンセルとなりました。
時を同じくして、ヘリを予約。翌日のファーストフライトになるように交渉をして、翌日のフライトに望みを託します。
この時点で、ルクラ、カトマンズ、ラメチャップに、多くのツーリストが停滞していて、大混雑していました。
子ども達はそんなことはなんのその。
飛行機が飛ばないなら仕方がないということで、近くの商店でボールとバドミントンを購入し、
これで遊べる場所を聞いて、そこまで移動しました。
結果的に、ルクラのグランドを案内してもらえ、そこでボール遊びをすることに。
すると、そこには現地の住民(大人も子どもも)が遊んでいて、そこに混じって交流をしました。
遊びながら仲良くなった子達に、ボールとバドミントンを寄付しました。
使ってくれると嬉しいな。

この日の夜は、トレッキングガイドのパサンとアムリットに、
お世話になったお礼に手紙や記念品、お菓子などを買って、差し上げることになりました。
パサン、アムリット、本当にダンニャバード!(ありがとう!)

ヒマラヤトレッキングツアー9日目。
ルクラから帰れないと、国際線のフライトにまで影響が出てしまうということで、この日にフライトがなければ大ピンチの状況の中。
なんとか、ヘリの最初の方のフライトにねじ込んでもらえ、降りてくることができました。
ただ、カトマンズではなく、ラメチャップ。
ラメチャップから、カトマンズへはジャンボタクシーで6時間の行程です。
ガタガタ道の中、進まなければならないけど、子ども達よ、耐えてくれ!
ひとまず、下山できた喜びでパシャリ。
そして、ルクラとは打って変わって、ラメチャップはとっても暑い。夏のよう。

ラメチャップからの帰りの車は、想像以上に過酷でとても揺れる中でしたが、
子ども達は車酔いもなく、一番つらそうにしていたのはみどるでした。
子ども達は、もう車酔いが心配!と言わなくてもいいレベルです!
カトマンズについたのは、結局19時ごろ。
身支度をして、お土産物の購入と夕食へ。(今日を逃すとお土産が買えないため大急ぎで買い物に行きました。)
夕食は旅のサクセスパーティーということで、バンドが演奏をしてくれるお店へ。
登山をするツーリストが集うお店ということで、いろいろな国の人がいました。
この中で嬉しかったのは、バンドが我々のことを見て「上を向いて歩こう」を演奏してくれたこと。
こう言った気配り、とても嬉しいですね。
素敵な音楽を聴きながら、最後の夜の料理を食べました。

ヒマラヤトレッキング10日目&11日目。
ネパール最終日。ここでプロ登山家の竹内さんや、トレッキングガイドのパサンとはお別れ。
子ども達の安全のため、サポートしてくださいました。
本当に感謝です。
なかなかご一緒することのできない、竹内さんとの出会いは、子ども達にとって大きな財産になるはずです。

ネパールを旅立ち、マレーシアのクアラルンプールへ。
ここでもハプニングがあり、飛行機が遅れているということ。5時間ステイしましたが、子ども達はへっちゃらの様子。
本当に強くなりました。
クアラルンプールで乗り換え、成田空港に到着したのが10時ごろとなりました。
保護者の皆様、お待たせしてすみません。
ですが、
子ども達をお出迎えいただき、子ども達の成長した姿に、目頭が熱くなったことと思います。
子ども達は、自分の足でエベレスト街道を歩き、日本まで帰ってきました。
これは、本当にすごいことです。
本当によく頑張りました。

子ども達の大冒険。いかがだったでしょうか?
ここには書ききれない、エピソードがあります。
それは、子ども達から是非聞いてください。
このレポートが、そのトリガーになればと思っています。
子ども達に最後の質問です。
活動の動画はこちら!